働く人を知る

常に心掛けているのは、俯瞰で物事を捉えるということ

データ事業局 公開情報部 A.T.

プロフィール

データ事業局公開情報部

A.T.

システム会社にて経費精算など業務システムの開発を経て、2014年4月に東洋経済新報社に中途入社。入社から現在まで、上場企業の財務データに関わる業務を担当。

東洋経済新報社に入社した理由や、決め手について教えてください。

入社前は個人的に株式投資をしていたこともあり、『会社四季報』に馴染みがありました。その版元ということで真面目でしっかりとした会社というイメージを以前から持っていました。
前職では会計系の業務システムを開発していたので、簿記など会計の基礎知識とシステム開発の経験が生かせ、かつ投資情報という新しい分野にも挑戦できるという点に魅力を感じました。

また、本を読むのも好きなので、エントリーシートに「最近読んだ本」についての質問があったことも印象的で、出版社っぽくてなんだかワクワクしたことを覚えています。

担当している仕事は何ですか。

私が所属する公開情報部は、機関投資家やアナリスト向けに、証券取引所や金融庁が公開している企業情報を、時系列や企業間での比較がしやすいデータ形式に加工して提供するのが主な業務です。
その中で私は上場企業が四半期ごとに発表する「決算短信」という財務書類を担当しています。
「決算短信」は、複数ある財務書類の中でも最も速報性が高いのが特徴です。発表後すぐに株価に影響を与えることもあり、投資家にとって非常に重要な情報源となっています。財務情報はXBRLというコンピュータ言語でも開示されており、これを利用して機械的にデータを取り込むことでお客様へ即日データ提供を実現しています。

ただし、すべての情報を機械で処理できるわけではなく、XBRLだけでは網羅しきれない重要な文章情報などは、人の目で確認することでより付加価値のあるデータとなるようにしています。具体的な業務としては、日々のデータ作成工程の進行管理、制度変更への対応、そしてシステムの開発・改修が挙げられます。これらの業務を通じて、データ利用者が正確かつ迅速に企業情報を活用できるよう、日々励んでいます。

仕事のやりがいは何ですか。

日々、正確なデータを遅延せず提供しなくてはいけないので、ちょっとした緊張感は常にあります。
特に夕方に一日分のデータをお客様向けに出力する時間帯は気が抜けないのですが、その緊張感があることでメリハリが出て仕事の充実に繋がっているように思います。

また、効率的にデータ処理をするために小さな改善を積み重ねていくことも好きです。
業務の中で「ここに時間がかかってるな」「この部分わかりにくいな」といった点を地道に修正していくことで、データ作成の効率化はもちろん、その積み重ねが品質の向上、ひいては金融市場の透明性や効率性に繋がっていくと考えているので、やりがいを感じます。

仕事で大事にしていることについて教えてください。

東洋経済では決算情報の膨大な過去データを保有しています。
過去から現在まで途切れないデータとしての連続性を意識しつつ、新しい制度や開示方法に的確に対応していくことが肝心だと考えています。
データを遅延なく提供することが大前提となるため、システムの修正や変更が必要になった際には、つい保守的な選択をしてしまいがちです。

しかし、そんな時こそ、「本来お客様に求められているデータは何か?」「目指すべき方向性はこれで合っているのか?」と、俯瞰で物事を捉えることを常に心がけています。これにより、目先の対応だけでなく、長期的な視点での最適なデータ提供に繋がると信じています。

働く環境や職場の雰囲気はどうですか。

私は会社の方が集中できるので出社することが多いですが、チームには在宅勤務を中心に働くメンバーもいます。そのため、仕事上のコミュニケーションはチャットツールなどを活用しています。残業はそれほど多くなく、ワークライフバランスを重視できる環境です。以前は仕事帰りに習い事をしていた時期もありました。
各自が担当業務を持っていますが、トップダウンで仕事が降ってくるという感じではなく、メンバーそれぞれ自ら課題を見つけて取り組んでいます。良い意味で放任的と言いますか、自由にアイデアを出し、実行することが推奨されています。

また、業務の特性もあり他局との連携が少ない分、会社のサークル活動を通じて社内交流を楽しんでいます。 私は音楽部に所属していて、年に一度、バンド演奏や弾き語りを披露する社内イベントに、エレキベースのプレイヤーとして参加しています。

東洋経済新報社の魅力は何でしょうか。

当社は、自由で個人の裁量が大きい社風と感じています。
私自身もデータ事業に携わりながら、記者として『会社四季報』の担当企業を持ち、取材や記事執筆も行っています。採用職種にとらわれず、やる気次第で様々な仕事に挑戦させてもらえる会社です。理系のエンジニアから、「ザ・ジャーナリスト」という風な記者まで、多様なバックグラウンドを持つ社員が混在していて、それぞれの個性が光る、非常に面白い会社だと思います。

所属・役職は取材時時点のものです。

他の社員インタビュー・座談会を見る