働く人を知る

ユーザーに寄り添えるエンジニアに

総務局 経営システム部 A.K.

入社して1年弱ですが、率直にいかがですか。

環境面でいうと、周りの人たちはみんな「人が良い」です。上長を始め協調性を大切にする空気があって、チーム全体の雰囲気は良いと感じています。あと周りの人がどんな仕事をしているのかわかるところが良いところですね。

以前はそうではなかったのですか?

そうですね。前職は社員数が1,000人以上の会社だったのですが、会社自体が大きいと同じフロアにいても隣の島の人の名前も知らない、何をやっているかわからないというところがあって。今の会社では違う部署の人であっても、名前はもちろん仕事内容もわかるので、何かと相談しやすかったりします。

なるほど。SEといっても色々だと思いますが、具体的にどんなお仕事をされているのでしょう?

メインの仕事はシステムのメンテナンスや機能追加、日々の運用ですね。広告の売上チェックや書籍の在庫を管理しています。メンテナンスは、システムを利用するユーザーが想定外の操作をしておかしなデータが入っていないかを探したり。広告の部門で使われているシステムでは、クライアントに渡す請求書の発行や入金確認ができます。会計システムとデータ連携しているので、2つのシステムの売上金額や入金額をチェックして差異があったら原因を調査します。

想像していたよりも幅広いです…。今、仕事は面白いですか?

そうですねぇ。システムを作成する過程ではサーバを自分で選べたりプログラミング言語も自分の好きなものを使えたので、楽しかったです。社内にもともとあったシステムを一からまったく新しいアプリケーションに作り変えたので、それなりに大変ではあったんですけど。自由度が高い分考えなくてはならないことも多いので、すごくやりがいがありました。

一から全部!やはり苦労しましたか?

はい、それはもう。今のシステムは2代目なんですけど、初代のものは2011年くらいにできて、それ以前の過去データも全部持ってきたいというのが現場の意向としてあって。それを叶えるのは結構大変でした。あとは広告管理のシステムだったんですけど、会計の知識がなかったのでまずそこを理解するのに苦労しました。「勘定科目ってなんだ?売掛金ってなんだ?」というところから始まって。でもやっておくと勉強になるので、良い経験だったと思います。

なるほど。他に、日々の仕事の中でも大変なことはありますか?

変更がよく入ることですかね。システムを使ってくれるのは自社の社員なので、「ここはこう変えて、あれはやっぱり元に戻して」といった反応がすぐにかつダイレクトに飛んでくる。でもそれはユーザーとの距離が近いからこそで、そこが良いところでもあると思っています。前職では電報を申し込むシステムを担当していたのですが、これは一般向けなので利用者の顔がわからない。要望やクレームがヘルプデスクに届いて、そこから僕たちエンジニアの元に伝わるというのはたくさんありましたけど。ずっと「ユーザーの顔が見られて、ユーザーが使いやすいシステムを作れたら」という思いがあったので、苦ではないですね。提案もすぐ出来ますし。

素晴らしいです。ところで、学生時代は出版サークルにいらしたんですよね。いまの仕事と結びついている部分はありますか。

どうだろう……直接的にあるかどうかといわれるとない。ですが出版販売のシステムを見ていると「どの本がどれくらい売れたか」がわかるんですよね。自分自身ももともと本が好きなので、あ、この本こんなに売れてる、とか実際書店に行ってみてその通り(売れ筋商品展開)だったりすると「おー」と思います。そういうところが喜びでありちょっとした楽しみですかね。

システムを通して感じられる部分があるんですね。経営システム部は総務局内にありますが、Kさんが考える総務局の役割ってどんなところでしょうか。

総務局はお金を稼ぐ部署ではないですけど、なくてはならない重要な仕事だと思っています。会社全体の土台であり、「縁の下の力持ち」的な役割ではないでしょうか。経営システム部で言えば、システム専門の部署がない局の受け皿というか。広告管理システムの開発は僕の希望で、ビジネスプロモーション局の人たちの仕事が少しでも楽になればという思いがあり手を挙げました。業務量が減ればコストダウンになるので、そういうところにはつながっているかなと。

胸に刻みたいと思います。これからは、どんな未来を描いていますか?

いままではアプリケーションの開発が中心でしたが、今後はエンジニアとして総合的に能力を高めていきたいと考えています。エンジニアはアプリ開発か、ネットワーク開発かで大きく別れるんですけど、ネットワークの構築・設計の方も積極的に取り組んでいきたいですね。両方できる人ってそんなにいないんですよ。大きな会社だと最初に振り分けられてその後の異動もあまりないですが、いまの業務だとどちらも見られる環境にあるので勉強していきたい。アプリだけでなくネットワークができるエンジニアなら、会社の将来にとっても良いと思うので。

所属・役職は取材時時点のものです。

プロフィール

総務局 経営システム部

A.K.

1986年群馬県生まれ。早稲田大学文化構想学部を卒業後、サークルのホームページの制作・運用をしていたことがきっかけでシステム開発会社にエンジニアとして入社。ウェブアプリケーションの開発・運用に携わり、プログラミングやサーバ構築といったシステム開発の技術を習得。2017年に東洋経済新報社へ入社し、主に基幹系システムの開発・運用を担当している。

編集後記

総務局 人材開発部

N.U.

PCで困ったことがあるとすぐに駆け込める安心さが経営システム部にはあります。いつも助けてもらってばかりですが、ここまで細かな仕事内容を知る機会はなかなかありませんでした。会社の基幹を支え、社員の仕事を支え、まさに縁の下の力持ち。自分自身もそういった視点で仕事に取り組んでいけたら、と考えさせられるインタビューでした。